Unicode 9.0.0でライフルの絵文字が追加されなかったのはAppleとMicrosoftが反対したため?

2016年6月20日 10:27

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記事提供元:スラド

Unicode 9.0.0ではオリンピックなどを想定したスポーツ競技の絵文字が追加されているが、提案(PDF)された中でライフル近代五種競技の絵文字だけが除外されている。これはAppleとMicrosoftが反対したためだとBuzzFeed Newsが報じている(BuzzFeed Newsの記事The Next Webの記事Ars Technicaの記事9to5Macの記事)。

AppleとMicrosoftはUnicode Consortiumでの議決権を持つだけでなく、影響力も強い。5月に開催された四半期会合の出席者の1人によると、Appleはライフルを自社のプラットフォームでサポートするつもりはないとして、絵文字をUnicode 9.0.0から削除するよう強く求めたという。Microsoftも同様にライフルの絵文字を追加することに強く反対したそうだ。

他の出席者もライフルの絵文字をあまり気にする様子はなく、全会一致で削除することになったという。同様に、銃を構える人が描かれているという理由で近代五種競技も削除されることになる。ただし、これら2つの文字にはUnicode 9.0.0で記号として文字コードが割り当てられる。なお、ピストルの絵文字はUnicode 6.0で追加された最初の絵文字の1つだ。 スラドのコメントを読む | アップルセクション | マイクロソフト | グラフィック | アップル | IT

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