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先端技術によって変わりゆく視力矯正の形
従来、視力矯正といえば、メガネやコンタクトレンズを装着するか、もしくはレーシック手術を受けるという方法が一般的であった、しかし、今後はそうした光景が大きく変わっていくかもしれない。[写真拡大]
従来、視力矯正といえば、メガネやコンタクトレンズを装着するか、もしくはレーシック手術を受けるという方法が一般的であった、しかし、今後はそうした光景が大きく変わっていくかもしれない。
米グーグル社は、眼球に直接挿入し視力矯正をするというレンズ付き小型電子デバイスの特許を出願した。
このデバイスはレンズの他に無線、専用のストレージシステムが合わさったものであり、手術によって水晶体を切除した上で、その水晶体を覆っていた膜の内側に埋め込む形で装着される。機能としては外部のコンピューターと無線で通信をしながら装着車の観ている映像が正しい形で網膜上に映し出されるよう、リアルタイムでレンズの厚みを調整していくというものだ。動力に関しては、空中を飛び交っている電波を環境開発型アンテナによりキャッチし、電気に変換することによってワイヤレスで供給することが可能となる。
一方カナダの医師であるガース・ウェッブ氏はシンプルなインプラント型の生体工学レンズを開発した。
これは専用の注射器に生理食塩水とレンズを入れ、患者の目の上に置くと、患者の目の表面で自然にレンズが固定され使用可能となる。その手術にかかる時間はおよそ8分程度であると言われている。このレンズを使用することにより、視力はおよそ3.0にまで高めることが可能となる。
このレンズのメリットは、そのシンプルさ故に身体への負担をかけることがほとんど無いということだ。また経年劣化も起こらないとされており、メンテナンスや取り換え等も必要が無い。現在のところその一個38万円という価格コスト以外には特に目立ったデメリットは存在しないと言われている。
これらの技術が今すぐに実用化をされるということはないようだ。グーグルの小型電子デバイスはまた臨床実験段階にも至っておらず、ウェッブ氏の生体工学レンズもその本格的な実用化は2020年頃を予定されている。しかしいずれにせよ、こうした新技術によって医療現場が大きく変化していくことは確実であり、今後の両者の動向からも目が離せそうにない。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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