プロダクトデザインブランド「プロエフ」が組み立て式の靴を開発 環境・安全に配慮した新ビジネスモデル

2016年5月13日 16:35

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記事提供元:アパレルウェブ

 プロダクトデザインブランド「プロエフ(proef)」(運営:proefdesigns合同会社/大阪市、五十嵐勝大代表)が、オランダ人デザイナーのローデリック・ピータスと共同開発した組み立て式の靴プロジェクト「ローパー(LOPER)」を発表した。

 「ローパー」は、高品質なレザーのアッパー、EVA樹脂とレザーのフットベッド、耐久性に優れたラバーソールを、針が組み込まれた強いナイロン製のロープで縫い合わせて作る男女兼用のシューズ。「多くの靴は、製造行程で毒性のある接着剤を使用して製造されている」といい、靴製造労働に関る人たちと環境にとって、より安全な製造システムをデザインしたいという思いからスタートした。

 1~2人で簡単に組み立てられるため、設備投資や作業コストを最小限に抑えることが可能。また将来的には、全世界のいくつかの工場でその地域の素材を使い、地域の特色を取り入れた商品を提供する柔軟な貿易モデルを構築することも視野に入れている。「製造工賃の低い工場で作られ、世界中に出荷される大量生産靴と異なり、二酸化炭素排出量を削減し、地域経済を支え、手頃な値段で高品質な素材を使用した靴を持続的に提供できる」という。

 伝統的な革靴と、ストリート感覚のスニーカーを融合したデザインで、履き心地のよさと凡用性の高さも実現した。靴の修繕が必要な際には、アッパーやソールなどのパーツを交換することも可能だ。4月25日から、クラウドファンディングサイト「キックスターター」でオーダーの受付を開始した。

 「プロエフ」は、さまざまな技術やアイデアを数人で共有し、実験を行うクリエイティブプラットフォームとして2011年に設立。これまでにも、プリントや織りなどの生産技術を駆使したレッグウエアブランド「TIGHTS」や、マグネットではさむことで着用できるファッションアクセサリー「PAS」、手編みと機械編みを組み合わせて作るニットブランド「AMO」などを発表している。


アッパー、フットベッド、ソールにあけられた穴を縫い合わせて作る

「プロエフ」公式サイト

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