京大など、着衣でドライバーの眠気を検知する実証実験を開始

2016年5月12日 04:51

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「hitoe」ウェアを使用した実証実験のイメージ図(NTTデータMSE発表資料より)

「hitoe」ウェアを使用した実証実験のイメージ図(NTTデータMSE発表資料より)[写真拡大]

 NTTデータMSEと京都大学ほかは10日、心拍データを取得できる「hitoe(ヒトエ)」ウェアを活用したドライバー向け眠気検知システムを共同で開発、実証実験を開始すると発表した。

 同システムは、眠気を検知するアプリがインストールされたスマートフォンに、「hitoe(ヒトエ)」ウェアが取得した心拍データを送信することで、夜間や長時間運転をするドライバーの眠気を検知する。ドライバーに警告するとともに管理者にもメールで通知する。これによりドライバーの居眠り運転などを未然に防ぐためのサポートができる。

 同システムの特徴は、ドライバーが「hitoe」ウェアを着用するだけで、ふだんと同じ自然な状態で心拍データを取得できるため、運転を妨げないこと。さらに心臓に近いところで計測するために精度の高いデータが取得できる。実証実験を通して、ドライバーや管理者への通知タイミングや通知方法の精度向上を図り、商用化に向けて最適化を図る。

 将来的には、取得した心拍データを蓄積し管理者が過去の心拍データとの比較ができるようにしたり、白線逸脱や車の揺れなどの情報と心拍変動を解析したりして、さらにドライバーや管理者をサポートできる仕組みを目指すとしている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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