日本地質学会、47都道府県「県の石」を発表

2016年5月11日 20:21

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記事提供元:スラド

masakun 曰く、 平成30年に創立125周年を迎える日本地質学会が、記念事業のひとつとして47都道府県それぞれの「県の石」を制定した(日本地質学会「県の石」発表)。

 タレこみ人が住む静岡県には県の花として「ツツジ」、県の鳥として「サンコウチョウ」が公募で決められている。しかし制定にあたってアンケートを実施した結果によると、県の石を制定している自治体はなかったという。

 日本は複雑な地質構造をもち世界でも特異な場所であるが、観光で奇岩や特別な景観を愛でることはあっても、好事家を除いては一般に地元の岩石が意識されることはない。そのため各都道府県特有の岩石を制定することで、一般の方々の地学への関心を高めるのが狙いのようだ。

 2014年8月に学会のHPやプレスリリースを介して一般にも広く推薦を呼びかけた結果をもとに学会内の選定委員が選定した「県の石」はそれぞれ岩石・鉱物・化石があるのだが、東京都の場合、小笠原諸島の無人岩や単斜エンスタタイト(隕石に含まれるが、地球上では数か所でしか産出しないレアな輝石の仲間)が選ばれていて、一般の関心を高めるのにちょっとどうなのと不安を感じる内容である。

 皆さんのお住まいの地元の石は何だったろうか。

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