5月病対策にはビタミンミネラル、そしてローヤルゼリー?

2016年5月7日 19:26

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記事提供元:エコノミックニュース

 ゴールデンウィークが明けると、「5月病」という言葉を耳にする機会が多くなる。5月病は、新入社員や新入学生などが、急に働いたり学んだりする意欲を失くしたり、原因不明の体調不良を起こしてしまう症状のことだが、最近は新人だけでなく、ベテラン勢も5月病にかかってしまうケースが増えているようだ。例えば、昇進や部署の移動などが原因でストレスを溜め込んでしまい、新人同様のプチうつ状態に陥ってしまうらしい。通常なら、少々のストレスでも、歳を重ねるごとにその解消が上手くなって、日々の仕事はこなせていくものだが、最近はそれが困難になってきているようだ。

 その原因の一つと考えられるのが、食生活の乱れ。ストレスに打ち勝つには日ごろからビタミンやミネラルの多い食事を摂ることが大切だが、どうしても栄養が偏ったり、不足しがちになっている人は多いのではないだろうか。中でも、ビタミンCやE、B1、カルシウム、カリウム、鉄分などには体の機能を調節する働きがあり、ストレスにはとくに有効といわれているので、積極的に摂取をしたい。近年では、サプリメントで補う人も増えているようだ。

 また、山田養蜂場のみつばち健康科学研究所の研究報告によると、ミツバチ産品のローヤルゼリーにも精神的な不安をやわらげ、メンタルヘルスの維持に役立つ可能性があるという。研究報告では、ローヤルゼリーの投与量が多いほど、不安を感じる条件を回避しようとする回数や、回避している時間の長さが減少する結果がみられたとのこと。不安や精神的な不調を感じる場合は試してみると良いかもしれない。

 昨年12月には、厚生労働省によってストレスチェック制度が施行されたが、制度自体がまだ始まったばかりで未熟であることや、当面は「従業員数が50人以上の企業」が対象であることなど、日本はまだまだ、ストレス対応に対しては後進国といわざるを得ない。

 5月病対策として指導・相談役となる先輩社員をサポート役として付ける「メンター制度」などを導入する企業も増えているが、やはり自分の身は自分で守るのが基本。ストレスの多い現代社会、新人もベテランも、日頃からメンタルヘルスを意識したいものだ。(編集担当:藤原伊織)

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