米空港の保安検査場で乗客が置き忘れた現金、8年間で432万ドル以上

2016年5月5日 20:52

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記事提供元:スラド

空港の保安検査場では個別にチェックの必要な物品を取り出してX線検査用のトレイに載せる必要があるため、検査後に細かいものを取り忘れてしまうことがある。米国の空港ではトレイに置き忘れた現金が2008年からの8年間で合計432万ドルを超えているそうだ(Consumeristの記事USA TODAYの記事)。

置き忘れられる現金は小銭が中心で、2008年以降毎年増加しているという。2015年に乗客が保安検査場に忘れていった金額は合計765,759ドル15セントで、2008年の383,413ドル79セントから倍増している。米運輸保安庁(TSA)では、保安検査場での忘れ物を持ち主に返すよう努めているとのことだが、小銭などは持ち主が引き取りに来ることもなく、返却は難しいようだ。TSAが回収した現金については、2005年の法改正で集計後にTSAの所有となるよう規定されている。TSAでは特別基金として専用の口座に入金し、用途がわかるようにしているとのことだ。

持ち物にもよるが、空港の保安検査場ではノートPCやタブレット、液体物の小分け容器を入れたビニール袋などをバッグから取り出し、上着も脱ぐ必要がある。ポケットに金属製品が入っていれば取り出す必要があるし、靴を脱いだりベルトを外したりすることを求められることもある。早く通過したいと気持ちがあせれば、忘れ物をすることもあるだろう。スラドの皆さんは、空港で何か忘れ物をした/しそうになったことはあるだろうか。その忘れ物は無事に回収できただろうか。 スラドのコメントを読む | idleセクション | idle | アメリカ合衆国 | 交通 | お金

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