チェルノブイリ原発事故から30年

2016年4月27日 19:29

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記事提供元:スラド

insiderman 曰く、 1986年4月26日にチェルノブイリ原発事故が発生してから、今日で30年が経過した。チェルノブイリ周辺エリアは現在も立ち入りが制限されているものの、放射線の脅威は徐々に減りつつあり、復興も進んでいるようだ。

 日経新聞の「悲劇から30年 チェルノブイリの実相」という記事では、現在のチェルノブイリの状況が写真付きで報じられている。記事によると、チェルノブイリ原発から30km圏内では、申請をしておけば入ることができ、観光客も受け入れているようだ。また、約160人の住民が「立ち入り禁止」を無視して戻ってきて定住しているという。

 いっぽう、周囲の放射線量は落ち着いたとは言え、まだ原発事故が発生した4号機には近づけないそうで、事故で亡くなった職員らの遺体も放置されているという。

 また、放射性物質が動物に与える影響については、議論が分かれているという(ナショナルジオグラフィック)。立ち入り禁止区域内には人間が少ないことから、動物が数を増やしているという。この話は以前にも取り上げられていたが、そこに住む動物の健康状態については放射線の影響の大小はまだ分からず、どれほど深刻な問題になっているかはまだ分かっていない。

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