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アメリカ人の多くは快適な環境に居住しているため地球温暖化を実感できない
あるAnonymous Coward 曰く、 アメリカ人が地球温暖化という単語を知ったのは1970年代。しかし、アメリカ国民の多くは温暖化の影響をあまり体感していない。natureに掲載新しい研究によるとその理由は、人口の多くが快適な環境に居住しているためだという。研究を行ったのはニューヨーク大学の政治学者Patrick EganおよびMegan Mullin氏。二人は過去に行われた人の移動地域の研究を元にして天気選好指数を作成した。このデータは雇用状況などの要因は省かれている(Los Angeles Times、USNews、Slashdot)。
それによると、人口の80%が40年前と比較するとより天候の良い場所に住居を変更していた。アメリカ国民は当然のように暖かい冬を好み、高温多湿の夏を嫌う。現在の人口のほとんどがマイアミ、サンディエゴ、フェニックスといった気温の安定した地域に居住しているという。不人気なのはピッツバーグ、クリーブランド、デトロイトなどだ。気候に関連する学者の多くは極端な気候変動のデータを元にして行うが、多くの国民は具体的に体感できないことから地球温暖化問題に真剣に取り組めない可能性があるとしている。
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