日本電産、日MDM、日立国際など/本日の注目個別銘柄

2016年4月26日 16:29

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記事提供元:フィスコ


<8306> 三菱UFJ 560.9 -20.7反落。本日はメガバンクの下落が目立っている。先週にかけては日銀の新たな金融政策に対する期待感が高まる状況となっていたが、ここにきて戻り売り圧力が強まる形に。イタリア国債の上昇や米国金融株の下落なども売り材料と捉えられているようだ。また、ドイツ証券では、日銀貸出へのマイナス金利適用に関して、顧客企業から貸出金利の引き下げを求められる公算もあると指摘している。

<4217> 日立化成 2032 +102買い優勢。前日に発表した決算がポジティブなインパクトに。前期営業利益は530億円で前期比81%増益、従来予想の500億円を上回る着地に。一方、今期は540億円で同2%増益の見通しで、コンセンサスの510億円強の水準を上回っている。なお、前期の業績上振れは東京電力からの補償金計上によるものであり、今期見通しはやや下期偏重型となっている。

<5631> 日本製鋼所 443 +50急伸。前日に業績予想の修正を発表している。前期営業利益は120億円から140億円に上方修正も、最終損益は72億円の黒字から170億円の赤字に下方修正している。産業機械事業の収益上振れなどがあった一方、室蘭製作所の固定資産について減損損失を計上している。モルガン・スタンレーMUFG証券では、償却負担軽減による来期以降のROE上昇期待などを背景に、投資判断を買い推奨に格上げへ。

<6594> 日本電産 8164 +314大幅反発。前日に決算を発表、ポジティブな反応が先行している。実績営業利益は1245億円で前期比12%増益、従来予想の1300億円をやや下回る着地となった。今期は1300億円で同4%増益の見通し、市場予想の1450億円レベルを下回っている。ただ、売上計画に比べて利益の伸びは小さく、収益予想は保守的といった見方もあるほか、急速な円高進展の中で、相対的に底堅い決算との評価も高まる状況に。

<7600> 日MDM 752 +100ストップ高。人工股関節の新製品「Alpine Cemented Hip System」が米FDAから薬事承認を取得したと発表している。現在販売中の「Alpine Hip System」が直接固定型であるのに対し、同製品は骨セメントを用いて固定する間接固定タイプのステムとなるもよう。5月から販売開始の予定であり、バリュエーションの広がりに伴う米国市場での販売拡大期待が高まる展開に。

<6756> 日立国際 1105 -170下落率トップ。前日に発表した決算がネガティブなインパクトにつながっている。前期営業利益は161億円で前期比19%減益、従来予想の195億円を下回る着地に。一方、今期は126億円で同22%の減益予想、180億円程度の市場予想を大きく下回っている。クレディ・スイス証券では非常にネガティブとの評価、PBR 1.0倍のサポートラインを考慮すれば、934円が株価ボトムの目安になるとしている。

<6788> 日本トリム 6200 +490大幅反発で高値更新。政府や医療機器メーカーが連携して、2016年度中に中国で生活習慣病の治療を中心とした病院を10ヶ所新設すると伝わっている。医療チェーンは同社が中国コンサルタント企業と組んで設立した合弁会社が運営、同社は40%を出資するとされている。政府や大企業の参画などによって、順調な展開が期待できるといった見方も強まる方向へ。

<5727> 東邦チタニウム 771 -84大幅続落。クレディ・スイス証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も1800円から740円に引き下げている。今期以降の業績予想下方修正が格下げの背景。17.3期営業利益は従来の68億円から38億円に下方修正のもよう。スポンジチタン価格前提の下方修正や為替前提の変更を映している。なお、同様に下方修正されている大阪チタニウムも下げが目立つ。《XH》

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