PC向けのOpera開発者版、無料VPN機能を統合

2016年4月24日 18:00

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記事提供元:スラド

Opera Softwareは20日、開発者版のPC向けOperaブラウザーに無料のVPN機能を統合したことを発表した(Operaブログの記事VentureBeatの記事V3.co.ukの記事The Next Webの記事)。

VPNはOperaが昨年3月に買収したカナダのSurfEasyが提供するもので、データ転送量の制限もなく無料で使用できる。Operaでは昨年9月リリースのOpera 32からSurfEasyのVPN機能を利用できるようになっていたが、拡張機能をインストールする必要があった。メジャーブラウザーでVPNが統合されるのはOperaが初だという。

VPNを有効にするには、設定画面の「プライバシーとセキュリティ」で「Enable VPN」にチェックを入れればいい。これによりアドレスフィールドの左端に「VPN」ボタンが追加され、VPNのオン/オフや場所の設定が可能となる。現在のところ、選択できる場所は米国、カナダ、ドイツとなっているが、今後は別の場所も追加されていくとのこと。

Operaは2月に中国企業のコンソーシアムによる買収提案を受け入れているが、買収のプロセスはまだ途中だという。中国はインターネットに対する規制が厳しいことで知られるが、OperaのKrystian Kolandra氏はVPNの使用が当局に問題視されるのではないかというV3.co.ukの疑問に対し、否定的な考えを示したとのことだ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | Opera | セキュリティ | デベロッパー | IT | プライバシ

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