IHS試算、iPhone SE(16GB)の材料費は156ドル20セント

2016年4月8日 17:35

印刷

記事提供元:スラド

headless 曰く、 IHSがiPhone SE(16GBモデル)の原価試算を発表している。材料費156ドル20セントに製造費を加えた計160ドルが製造原価になるとのこと(プレスリリースMacRumors)。

 ChipworksやiFixitの分解リポートではiPhone 5sやiPhone 6sと共通の部品が数多く使われているとされていたiPhone SEだが、IHSによればベースバンドチップやモバイル通信関連のチップはiPhone 6と同じものが使われているそうだ。実際にLTEの対応周波数はiPhone 6とほぼ同じで、iPhone 6sよりも少ない。また、1.2メガピクセルのフロントカメラ(FaceTime HDカメラ)モジュールもiPhone 6と同じものだという。

 iPhone 5s発売直後の原価試算では、材料費191ドルに製造費8ドルを加えた199ドル(16GBモデルの場合)が原価とされていた。iPhone SEではiPhone 5sと比べ、ディスプレイモジュールの価格が41ドルから20ドルまで下がっているほか、16GBフラッシュメモリ(9ドル40セント→3ドル60セント)やセンサー関連(15ドル→8ドル90セント)などが価格を大きく下げている。一方、A7からA9に変更されたプロセッサーの価格は3ドルしか増えておらず、DDR3 1GBからDDR4 2GBに変更されたDRAMの価格や、カメラモジュールの価格は1ドル未満の増加にとどまる。

 その結果、iPhone SEの原価は発売当時のiPhone 5sよりも39ドル安い160ドルとなった。ただし、販売価格はiPhone 5sよりも250ドル安い399ドルであり、マージンは大幅に減っているようだ。一方、64GBモデルでは1台当たりの利益がおよそ89ドル増えるとのことだ。

 スラドのコメントを読む | ハードウェアセクション | ハードウェア | iPhone | お金

 関連ストーリー:
iPhone SEの中身はiPhone 6s+iPhone 5s?ディスプレイアセンブリはiPhone 5sと差し替え可能 2016年04月02日
マクドナルドの価格変更、ダブルチーズバーガーがチーズバーガーの2倍以上の価格となったことが話題に 2015年10月29日
IHSが試算、Apple Watch Sportの原価は83ドル70セント 2015年05月02日
iPhone 5s/5cの製造原価は199ドル/173ドル~ 2013年09月27日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事