「LINEモバイル」今夏開始予定 月額500円からLINE使い放題

2016年4月2日 20:23

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記事提供元:エコノミックニュース

LINEは、3月24日開催された「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」において、MVNO(仮想移動体通信事業者)事業への参入を発表した。「LINEモバイル」として、今夏にサービスを開始する予定だ。

LINEは、3月24日開催された「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」において、MVNO(仮想移動体通信事業者)事業への参入を発表した。「LINEモバイル」として、今夏にサービスを開始する予定だ。[写真拡大]

 LINEは、3月24日開催された「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」において、MVNO(仮想移動体通信事業者)事業への参入を発表した。「LINEモバイル」として、今夏にサービスを開始する予定だ。

 LINEモバイルの目玉は、LINE、Facebook、Twitterの主要な機能に関わるデータ通信量をカウントしないという使い放題プランだ。しかも、1ヶ月最低500円(税別)という低料金。「LINE」使い放題については、全料金プランで適用予定とのこと。

 通信回線はNTTドコモ<9437>を利用し、品質の安定とユーザーの利用状況に応じて料金を選択できる最適価格の実現を目指すとした。

 また、スマートフォンの性能向上が著しい中、通信環境の高速化・大容量化に伴いデータ通信量が大きな負担となっている現状を受け、音楽配信サービスなどのコンテンツで生じるデータ通信量をカウントしないプランの提供も視野に入れているようだ。

 この度LINEが参入すると発表したMVNO事業だが、MM総研が発表した国内MVNO市場の2015年9月末実績によると、MVNOサービスの総契約回線数は15年9月末の時点で3642万回線。14年9月末の1928万回線に比べて88.9%も増えたことになる。

 MVNO事業者とは、他社から無線通信を借りてサービスを提供している者を指す。かつてのモバイル通信サービスは、総務省から電波利用免許の交付を受けた携帯電話キャリアでしか提供できず、数社のキャリアが決めた画一的なサービス内容や料金ばかりであったが、MVNOの登場によって「動画をよく見るからデータ通信量の上限に余裕が欲しい」「低速で良いから通信料が安いほうがいい」などの多種多様なニーズに応えられるようになった。

 LINEモバイルは日常的にSNSを利用する人や主にLINEでやり取りをしている人のニーズにマッチしそうだが、既に多くの企業がMVNOに参入しているため、ライバルも多い。LINE使い放題をはじめとする独自のサービスが大きな武器となるだろう。(編集担当:久保田雄城)

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