四国電力、伊方原発1号機を5月10日に廃炉へ

2016年3月26日 12:44

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記事提供元:エコノミックニュース

 四国電力は愛媛県伊方町の伊方原発1号機の廃炉を25日の取締役会で決めた。佐伯勇人取締役社長は愛媛県知事と伊方町長に同日報告。廃止日は5月10日を予定している。

 佐伯社長は「1号機は四国初の原発として昭和52年9月に運転開始して以来、四国地域の基幹電源としてその役割を果たしてきた」としたうえで「今後、廃炉に伴う各種手続きを確実に進めるとともに、安全確保を最優先に廃止措置に取り組む」とのコメントを発表した。

 また「引き続き、地域の皆さんに理解を頂けるよう、情報公開の徹底に努めるとともに、丁寧な理解活動、対話活動に全力を尽くす」としている。

 1号機は定期点検で平成23年9月から停止している。来年で運転開始から40年になるため、それ以降の運転には延長のための申請を原子力規制委員会に行い、必要な安全対策をとることが必要で、採算面を含めて、廃炉を選択したという。(編集担当:森高龍二)

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