高浜原発3号機、10日夜に運転停止へ

2016年3月9日 21:27

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記事提供元:エコノミックニュース

 関西電力高浜原発3号機、4号機〈福井県〉の運転差し止め訴訟で、大津地裁は運転停止を命じる仮処分を9日決定した。これを受け、関西電力は稼働の3号機について10日午前10時ころに停止作業をはじめ、同日午後8時ころには停止予定と発表した。また「当面、電力の安定供給に必要な供給力を確保できる見通し」とした。

 滋賀県の住民らが申し立てていた。この訴訟で住民らは基準値震動や津波対策が不十分で、事故が起きれば近畿の水がめの琵琶湖が汚染され、近畿一帯の飲み水に影響が出ると訴えていた。

 関西電力は「高浜発電所3、4号機は新規制基準の適合性審査会合等で当社が科学的・技術的観点から安全性についての説明を重ねてきた結果、原子力規制委員会から原子炉設置変更許可等をいただいている」としたうえで「大津地裁において仮処分の申立てがなされて以降、申立て却下を求めるとともに、審査会合の中で説明してきた内容も含め、発電所の安全性が確保されていることについて、科学的・技術的かつ専門的知見に基づき具体的に主張・立証してきた」とし「当社の主張を裁判所に理解いただけず、極めて遺憾であると考えており、到底承服できるものではない」とのコメントを発表した。

 そのうえで「仮処分の決定に従い、当社は安全を最優先とした工程で運転中の高浜発電所3号機を停止しますが、今後、決定文の詳細を確認のうえ、速やかに不服申立ての手続きを行い、早期に仮処分命令を取り消していただくよう、高浜発電所3、4号機の安全性の主張・立証に全力を尽くしてまいります」と再稼働に向けて全力を尽くすとの考えを強調した。(編集担当:森高龍二)

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