問題を積極的に解決する人はがんの発症・死亡率が低下する

2016年3月8日 09:28

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 国立がん研究センターは7日、日常のいろいろな問題やできごとに対処する行動パターンが、がんや循環器疾患を発症するリスクに関連があると発表した。「計画を立てて、問題解決のために実行する、状況のプラス面を見つけ出す努力をする」人は、そうでない人に比べるとがん死亡のリスクが低下し、脳卒中のリスクも低下、循環器疾患による死亡のリスクが低下したという。

 研究は、5万5,130人を対象に「計画を立て、問題解決を実行する」「誰かに相談する」「状況のプラス面を見つけ出す努力をする」(対処型行動タイプ)と「変えることができたらと願う」「自分を責め、非難する」「問題を避けて他ほかのことをする」(逃避型行動タイプ)の合計6つの行動パターンについて、がんや循環器疾患の発症と死亡リスクが比較された。

 今回の研究結果から研究チームは、積極的に情報を収集し、健康診断を受け、医療機関に相談する可能性が高い行動をとれるようにすることが重要だとしている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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