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エンタープライズ向けSSDにおいては、SLCはMLCよりも信頼性が高いというわけではない
記事提供元:スラド
SSDに使われるNANDフラッシュメモリにはSLCおよびMLC、eMLCといった複数のタイプがあり、一般的にSLCが最も高性能/高寿命で、続いてeMLC、MLCの順に性能や寿命が優れていると言われているが、少なくともハイエンドのエンタープライズ向けSSDにおいては、MLC型のフラッシュメモリを採用したSSDの信頼性が低いというわけではないという調査結果が出たそうだ(北森瓦版、ZDNet)。
この調査結果はGoogleのデータセンターで使われた数百万個のデータドライブ利用状況データを基にまとめられたものだそうだ。これによると、いわゆる「エンタープライズ向け」のSSDは高性能化しており、MLCのものでもSLCのものと同等の信頼性が確保されるようになっているという。また、SSDはデータの書き換え回数に制限があり、頻繁に書き込みを行うほど寿命が縮むと言われているが、それよりも経年劣化のほうがエラーレートへの影響が大きいという。実際、調査対象のSSDでは書き込み回数の上限に達しているものはなかったそうだ。しかし、SSDはHDDよりもUncorrectable Bit Error Rate(UBER、ECCで修正できなかったエラーの発生率)が多く、データが破損する可能性はHDDよりも高いという。
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