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Apple 対 FBI のバックドア問題について、ビル・ゲイツはつまり何が言いたいのか
Financial Times(FT)のインタビューでApple対FBIのバックドア問題について質問されたビル・ゲイツ氏が、「Appleが情報へのアクセスを可能にできるのは間違いないので、裁判所の命令に従うことになるだろう」といった趣旨の回答をした。これについてFTが「Bill Gates backs FBI iPhone hack request」というヘッドラインで記事を掲載して話題になったのだが、ゲイツ氏はBloombergのインタビューで「自分の見解を示しておらず、がっかりした」などと述べ、FTがヘッドラインを修正している(The Registerの記事、MacRumorsの記事、WinBetaの記事、Softpediaの記事)。
FTのインタビューでゲイツ氏は、銀行が口座記録を提出するのと同様のもので、Appleが特別な情報を要求されているわけではないと主張。一方、犯罪を防ぐための情報を政府に一切渡すべきではないのか、渡すとすればどのようにデータが保護されるべきなのか、議論の価値があるなどと述べている。「MicrosoftやGoogle、Appleの携帯電話にバックドアを装備することを支持するのか」という質問に対しては「誰もバックドアの話などしていない」と述べており、FBIのAppleに対する要求の内容を把握しているのかどうかについては不明な感じになっている。ただし、実際のところ、本件に関してAppleが連邦地裁の命令に従うべきだとは言っていない。
Bloombergのインタビューでゲイツ氏は、適切な保護手段を設けたうえで、テロを防ぐための情報を政府が得られるようにすべきであるとしている。これについて議論が必要であることを強調し、国会で決めるべきことであるとも述べている。また、BBCのインタビューでも同様に、議論の必要性を主張している。 スラドのコメントを読む | アップルセクション | 犯罪 | 法廷 | セキュリティ | アップル | 政府 | アメリカ合衆国 | iPhone
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