映画『オマールの壁』スパイか囚われの身か、“壁”で分断されたパレスチナに生きる若者の選択

2016年2月3日 19:55

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記事提供元:ファッションプレス


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映画『オマールの壁』が、2016年4月16日(土)より角川シネマ新宿、渋谷アップリンクほか全国の劇場で公開される。


分離壁で囲まれたパレスチナの今を生き抜く若者たちの日々を、切実に、そしてサスペンスフルに描く本作。第66回カンヌ国際映画祭のある視点で上映され、特別作品賞を受賞。他にも、パレスチナ代表として第86回アカデミー賞の外国語映画賞に出品され、ノミネートを果たしている。


主人公のオマールは、監視塔からの銃弾を避けながら分離壁をよじのぼっては、壁の向こう側に住む恋人ナディアのもとに通う真面目な青年。長く占領状態が続き、人権も自由もないパレスチナをを変えようと仲間と共に立ち上がったオマールだったが、イスラエル兵殺害容疑で捕えられてしまう。イスラエルの秘密警察により拷問を受けた彼は、一生囚われの身になるか仲間を裏切ってスパイになるかという選択を迫られる事に……。


メガホンを取ったのは、2005年の『パラダイス・ナウ』で自爆攻撃へ向かう若者たちを描き、ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートを果たしたパレスチナ人監督のハニ・アブ・アサド。スタッフは全てパレスチナ人、撮影も全てパレスチナで行われ、100%パレスチナの資本によって製作されている。


囚われの身になるか、裏切者として生きるか。1人の青年が下す苦渋の決断。パレスチナの今を生き抜く若者たちの青春が、鮮烈に描かれる。


【作品紹介】

『オマールの壁』(原題:OMAR)

公開日:2016年4月16日(土)より、角川シネマ新宿、渋谷アップリンクほか全国順次公開

監督・脚本・製作:ハニ・アブ・アサド

出演:アダム・バクリ、ワリード・ズエイター、リーム・リューバニほか


※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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