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日本の有給消化率は世界ワースト2位、しかも仕事への満足度は世界ワースト1位 そこから浮かび上がるのは
エクスペディア・ジャパンは、毎年恒例の有給休暇の国際比較調査を実施し、26ヶ国、18歳以上の有職者男女を対象とした2015年の結果を発表した。[写真拡大]
エクスペディア・ジャパンは、毎年恒例の有給休暇の国際比較調査を実施し、26ヶ国、18歳以上の有職者男女を対象とした2015年の結果を発表した。
「有給休暇は何日間消化しますか?」という質問から世界各国の有休消化率を算出したところ、日本は60%という結果になり、昨年同様、韓国に次いで世界ワースト2位という結果になった。有休消化率は下から、韓国40%、日本60%、アメリカ73%となっている。100%消化しているのは、ブラジル、スペイン、フランス、オーストリア、香港だ。全体的に見ると80%以上の国が多い中、日本は世界各国と比較するとまだまだ低いことがわかるが、日本の有休支給日数と消化率が数年前より徐々に上がってきていることも読み取ることができ、各社が有休消化率の改善に努めていることもうかがえる。
「有給休暇は何日間支給されますか?」という質問に対して、 53%の日本人が「知らない」と答え、「自分の有休支給日数を知らない国」として日本が他国を大きく引き離して第1位となっている。第2位は、有休消化率ワースト1位となった韓国、第3位となったのは有休消化率ワースト3位のアメリカ。有休消化率が低い国ほど、自身の有休支給日数についても把握していないことがわかる。
「休みが不足していると感じますか?」という質問に対し、「感じている」と答えた人は39%と、他国と比べると低くとどまり、日本人はあまり休まない上に、今以上の休みをそれほど求めていないということになる。 有休支給日数を把握していないことにあわせ、そもそも日本人は他国と比較すると、休みを取ることへの意識が低いことがわかる。
「有給休暇を取得するのに罪悪感を感じますか?」という質問に対して、18%の日本人が「はい」と回答し、「罪悪感を感じる国」第1位となりました。理由としては「人手不足だから」という回答が一番多く、自分が休むことによる仕事の停滞や、同僚への迷惑を懸念しているようだ。
「あなたは休暇中にリラックスすることができますか?」という質問に対し、「休暇を取ったとしても旅行中に仕事のことが頭から離れない」と回答した日本人は全体の13%と、こちらも昨年に引き続き最多となりました。2番目に多かったのは韓国、そして3番目にアメリカが続いていることから、有休消化率の低い国ほど、 「仕事のことが頭から離れない」という回答が多いことがわかります。仕事人間が多い国ほど、休みを取ることに対して罪悪感を感じやすく、休暇中もリラックスすることができないということだろうか。
「あなたは仕事に満足していますか?」という質問に対し、「はい」と回答する日本人の割合は17%と、有休消化率ワースト1位の韓国より低く、世界26ヶ国で最下位となりました。この数字は世界トップのメキシコと比較すると実に55%も低い結果だ。
有給休暇の消化率も低く、仕事に励んでいる日本人だが、その一方で仕事に対しても満足感を得ている人が少ない。休みを取ることへの意識の低さや、休みを取りづらい環境が、仕事への満足度に影響しているのかもしれない。しかし、このように見てくると、何だか悲しくなってくるのは、筆者だけだろうか。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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