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VW、米国で販売したディーゼル車の一部は買い戻すしかない?
排気ガス試験不正の影響を受けるフォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車について、米国で販売された車両の一部はVWによる買戻しの必要が出てきそうだと報じられている(Süddeutschen Zeitungの記事、Reutersの記事、Bloombergの記事)。
ドイツのSüddeutschen Zeitung紙は米国で販売された約58万台のうち、11万5千台のオーナーに対して返金もしくは大幅な値引きで新車を提供する必要が出てくる可能性があるという情報を得たとのこと。
一方、VWのHerbert Diess氏はReutersのインタビューに対し、改修により50万台近くは米国の排ガス規制に適合可能であると述べている。ただし、2リッターディーゼルエンジンを搭載した古い車種については、最近の車種と比べて改修が困難であるとの考えも示したという。規制当局関係者や議員の一部からは古い車種をVWが買い戻すべきだとの意見も出ているが、これに関してDiess氏は特に触れなかったそうだ。
Bloombergでは、既にVWが一部の車種について改修するよりも買い戻す方が早いとの結論に達しているという、匿名の情報提供者のコメントを紹介している。情報提供者の1人は、まだ決定段階ではないが5万台程度が買戻し対象になるとも述べたとのことだ。 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | サイエンス | アメリカ合衆国 | 交通 | お金
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