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政治には期待しない。我々が変えていく――新成人アンケート
「社会には不安だし、政治にも期待できない。でも関心が向いているわけでも……」といった新成人像がアンケート調査で見えてきた。
総務省がまとめた2016年1月1日現在の人口推計によると、今年の新成人である1995年生まれの人口は前年比5万人減の21万人となり、14年と並んで過去最少となった。男女別では男性62万人、女性59万人。総人口に占める割合は0.95%となり、6年連続で1%を割り込んだ。
そんな新成人を対象に調査会社マクロミルでは、12月11、12日に「2016年新成人に関する調査」をインターネットで行い、500の有効回答を得た。
「日本の未来についてどう考えるか」という問いには、「明るいと思う(明るいと思う+どちらかといえば、明るい)」が33%だったのに対し、「暗いと思う(やや暗いと思う+暗いと思う)」は67%と、「暗い」と答えたほうが2倍以上に上った。同社では毎年同じ質問をしているが、2年前と比べて「明るい」は11.4ポイント減少した。
さらに「これからの日本政治への期待度」には、「期待できる(期待できる+どちらかといえば、期待できる)」と回答した人は22.8%にとどまり、3 年連続で 30%を下回った。「期待できない」は77.2%で、理由としては、「戦争に対する不安」「税金の無駄遣い」「今後を担う若手議員がいない・当選しない」といっ た意見が目立った。
では、これからを担う意気込みを、と「自分たちの世代が日本の将来を変えていきたいか」という問いかけには、「そう思う(そう思う+ややそう思う)」と回答した人は 64.6%と高い数字が出た。具体的には、「グローバル化の推進」「世界と戦えている日本の技術力の発展」「性差や障がい者を理解した社会をつくりたい」――などが挙がった。
とはいうものの、現状はどうかというと、「政治、選挙、経済、外交への関心度」に対しては少々お寒い数字が出た。それぞれの分野ごとに、「関心がある(関心がある+やや関心がある)」と回答した割合は経済で61.6%だったのが最高で、最低は外交の40.2%だった。2年前と比べるとすべての項目で減少しており、外交では8.4ポイント減った。政治不信、社会不安が無関心につながらないことを祈りたい。
今夏の参議院選挙に投票したいかを聞いたところ「投票したい」が50%、「行きたくない」が16%、「わからない」が34%だった。
調査をしたマクロミルでは、「フリーアンサーを見ると、『ここをこうしたい』というようなきちんとした考え、意見を持っている新成人が多かった」と話している。未来を託す若者に大いに期待したい。(編集担当:城西泰)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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