DARPAの小型艦搭載無人航空機計画、試作機の開発段階へ

2016年1月9日 22:29

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記事提供元:スラド

やや旧聞ではあるが、米国防高等研究計画局(DARPA)と米海軍研究局(ONR)が共同で進めるTernプログラムで、DARPAはフェーズ3の実施にあたってノースロップ・グラマンが率いるチームを選定し、12月24日に契約を交わしたそうだ(ニュースリリースCNN.co.jpの記事)。

Ternは中高度で長距離飛行可能な無人航空機(UAV)を小型艦に配備し、情報・監視・偵察(ISR)および遠隔ターゲットの攻撃にあたらせる計画。当初DARPAが「Tactically Exploited Reconnaissance Node (TERN)」プログラムとしてスタートし、2014年から「Tern」としてONRと共同で進めている。フェーズ3ではフルスケールのデモンストレーターシステムを構築して地上でのテストを行い、最終的には海上でのデモンストレーションも行う計画とのこと。

これについて maia 曰く、 空母や地上基地のような大がかりな仕掛けではなく、駆逐艦やLCS(沿海域戦闘艦)で機動的な作戦を遂行できるという目論見。写真を見ると、機首に二重反転式ローターを持つ無尾翼機(垂直尾翼有り)で、なるほど固定翼の効率性とVTOL性を併せ持つ構成である。

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