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CBSとパラマウント、スタートレックのファンムービー制作者を訴える
headless 曰く、 クラウドファンディングで資金を調達し、プロクォリティの長編スタートレックファンムービー「Star Trek: Axanar」の制作を進めるAxanar Productionsを、CBS StudiosとParamount Picturesが著作権侵害で訴えたそうだ(Axanar Blog、The Verge、Ars Technica、Hollywood Reporter)。
「Star Trek: Axanar」のストーリーはTVシリーズ最初のエピソードから21年前の時代を舞台とし、クリンゴンとの4年戦争を経験するガース船長と乗組員たちの姿を描くというもの。本編制作に先立ち、クラウドファンディングの可能性を探るために制作されたショートムービー「Star Trek: Prelude to Axanar」では、目標額1万ドルに対し10万ドルを超える資金をKickstarterで調達し、過去のスタートレック作品の出演者やスタッフを起用して完成度の高い作品に仕上げている。「Star Trek: Axanar」はKickstarterとIndiegogoで合計100万ドル以上の資金調達に成功しており、1月からの撮影開始を予定していた。
訴状によれば、CBSとParamountはAxanarを無許可の派生作品であるとし、スタートレックの設定や人物、種族、テーマなど著作権で保護された数多くの要素を無断で使用し、本物のスタートレック映画のような作品を目指していると主張。損害賠償および作品の公開中止や制作中止などを求めている。
Axanar ProductionsのAlec Peters氏は、CBSのスタートレック関連プロジェクトで数多くの人と働いてきたにもかかわらず、1本の電話もなくいきなり訴えられたことに落胆したという。Axanarのプロジェクトはファンとスタジオが築き上げてきた関係に基づいて進められており、他のファンムービーと何ら変わりはないとも主張している。CBSとParamountはこれまでスタートレックファンによる作品の公開を支持してきたが、Axanarはアマチュアの作品とは比べ物にならないクォリティであり、一線を越えてしまったとの見方もある。訴状にもあるようにCBSとParamountは2016年にスタートレックの新作映画の公開、2017年にはTVシリーズの放送開始を予定しており、タイミングが悪かったのかもしれない。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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