伊藤若冲の生誕300年を記念した特別展、山種美術館で開催 - 縁起の良い“ハッピーな日本美術”集結

2016年1月1日 10:55

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記事提供元:ファッションプレス

日本美術において、祭事・婚礼などの慶事や節句、あるいは日常の営みの中で用いる図様として、さまざまな吉祥画題が表現されてきた。本展では、その中から長寿や子宝、富や繁栄などを象徴する美術に焦点をあて、鶴亀、松竹梅、七福神など現代人からみてもおなじみのラッキーアイテムとなる対象を描いた絵画を展示。それに付随して、ユーモラスな表現、幸福な情景など、“HAPPYな気持ち”をもたらす作品も合わせて紹介される。


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まず注目すべきは、初公開作品を含む伊藤若冲の墨画。おどけた様子の七福神《布袋図》や《恵比寿図》、表情豊かに動物の姿を描いた《河豚と蛙の相撲図》、押絵貼屛風《群鶏図》など、大胆なデフォルメと機知にとんだ表現が楽しめる作品が揃う。


また、歌川国芳のユーモアあふれる猫や金魚の戯画(会期中、展示替え有り)、鮮烈な色彩と滑稽さが魅力の吉祥画・柴田是真《円窓鐘馗》、重厚感のある筆力が際立つ河鍋暁斎《五月幟図》など幕末・明治時代の作品も見逃せない。


江戸時代から近代・現代まで、「HAPPY」を切り口に日本美術をたどる縁起の良さ満載の本展。新年最初の美術鑑賞に、是非足を運んでみてはいかがだろう。


<開催概要>

【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPY な日本美術―

会期:2016年1月3日(日)〜3月6日(日) ※会期中、一部展示替えを行う

会場:山種美術館(東京都渋谷区広尾3−12−36)

開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)

休館日:月曜日(但し、1/4、1/11は開館、1/12は休館)

入館料:一般 1200円(1000円)・大高生 900円(800円)・中学生以下無料

※ ( )内は20名以上の団体料金、および前売り料金。

※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。

※会期中、きもので来館すると、団体割引料金を適用。

※複数の割引の併用はできない。


<問い合わせ先>

TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル 受付時間 8:00〜22:00)


※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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