若い女性にも密かなブーム到来。日曜大工とDIYの違いとは?

2015年12月30日 20:02

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記事提供元:エコノミックニュース

近年、テレビやインターネット、雑誌など、あらゆるメディアで「DIY」という単語を目にする機会が多くなった。

近年、テレビやインターネット、雑誌など、あらゆるメディアで「DIY」という単語を目にする機会が多くなった。[写真拡大]

 近年、テレビやインターネット、雑誌など、あらゆるメディアで「DIY」という単語を目にする機会が多くなった。DIYとは、Do It Yourselfの略。一般的にはいわゆる「日曜大工」のことを指すが、weekend carpenterでないのは、DIYは木工に限らず自作作業全般を含むから。ともあれ、今までにあったものでも、呼び名を少し変えただけで大きなブームとなるのだから面白い。

 DIYに欠かせないのがホームセンターの存在だ。ホームセンターの存在がなかったら、今日のDIYブームはありえなかっただろう。日本で初めて本格的なホームセンターが誕生したのは、1972年。翌73年に全国で28店、74年に60店と徐々に店舗を増やし、2014年には全国で4590店舗、売上39260億円の巨大市場にまで成長した。(日本DIY協会調べ)

 現在、DIY市場を牽引している客層は、主に50~60代の男性客。それに続くのが50~60代の女性客といわれている。しかし、すでに市場は成熟期に入っており、新規客層の掘り起こしが求められている。そして今、その新しいターゲットと目されているのが30~40代の女性客だ。

 かつては男性の趣味的な位置づけだった日曜大工が、DIYと名前が変わったことで女性にも興味の対象となった。椅子や机を工作するだけでなく、ガーデニングやインテリア、雑貨などのカテゴリーまで含むことで、プチ・インテリアデザイナー気分を味わえることが、若い女性にも受けているようだ。また、手作りの整理整頓グッズや収納アイデアなどと絡めたメディア戦略も功を奏し、DIY女子なる言葉も生まれるなど、徐々に女性客層を増やしつつある。

 女性向けのサイトや雑誌なども、DIYの流行には敏感な反応を見せている。例えば、女性向き通販カタログ会社FELISSIMOは「フェリシモ女子DIY部」を展開し、初心者でも気軽に始められるDIY生活を提案している。DIY向け製品の販売だけでなく、それらを使った事例も数多く紹介されている。また、UR都市機構と組んで賃貸物件のモデルルームの内装をDIYで制作してみたりと、活動の幅を広げている。

 また、ライフスタイルのDIYを提案する、ウェブマガジン「Love customizer」もDIYに興味を持つ女性には人気が高く、洗練された写真で実際にモノをつくるまでの過程が分かりやすく紹介されていると評判だ。

 年末年始、冬場はどうしても部屋にこもりがちになることが多い。ブームに乗るか乗らないかはともかく、室内で身体を動かす意味でも、DIYにチャレンジしてみるのもいいかもしれない。(編集担当:石井絢子)

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