「ジャパン・ベストニット・セレクション2015」が過去最高の来場者を記録

2015年12月14日 19:49

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記事提供元:アパレルウェブ

 国産ニットの生地・製品見本市「ジャパン・ベストニット・セレクション2015」が12月9・10日の2日間、東京国際フォーラムで開かれ、来場者が過去最高の3,845人(前回3,739人)を記録するなど盛況に終わった。

 第8回目を迎えた今回は、59社が参加。ダブルフェイスの生地加工を強みとするバーンズファクトリー(東京)は、プリント加工によるジャケットやアウターを展示し多様な表現力をアピール。米富繊維(山形)は、“Made in Yonetomi”のタグを付したオリジナル製品を並べ、デザイン・テキスタイル開発力の高さを訴求した。自社ブランド「ラッピンノット」が好調なウメダニットや、新進気鋭デザイナーとのコラボレーション製品を製造・販売する見附ニット各社(新潟)なども参加。東京ニットファッション工業連合(TKF)からは、26社の後継者らで構成する青年部が初出展し、ジャケットやTシャツなどの定番商品10点を共同で企画・展示するなど、各社の独自色や企画力の高さが注目を集めた。

 出展作品から優れた技術・製品を表彰する「JBKS2015アワード」では、バーンズファクトリーが2年連続でグランプリを受賞した。今回新設された経済産業大臣賞とのダブル受賞。素材開発から設備、縫製までの総合的な商品開発を行い、ニット業界の付加価値を上げるという点において大きく貢献したことが評価された。準グランプリには、第一ニットマーケティングと奥山メリヤスの2社が選出された。

 「ジャパン・ベストニット・セレクション」(主催:ジャパン・ベストニット・セレクション実行委員会/共催:ICSコンベンションデザイン)は、輸入拡大や後継者不足で近年縮小傾向にある国内ニット製造の企業が一堂に会し、技術力や高品質をアピールするもの。経済産業省や中小企業基盤整備機構、日本ニット工業組合連合会、繊研新聞社、ダイセン、アパレルウェブが後援している。協賛は、島精機製作所。次回9回目は、2016年12月開催を予定している。


「JBKS2015アワード」授賞式。グランプリと経済産業大臣賞を受賞したバーンズファクトリーの松浦永社長(写真中央)。

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■ジャパンベストニットセレクション 公式サイト
 http://www.jbks.jp/

(編集部)

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