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「就活に有利」秋冬インターンねらう大学3年生たち
16年卒の就職活動は長引いた。経団連の指針変更で「面接の解禁日」が4年生の8月1日となった影響で、その前から学生と接触を図る企業が増加。インターンの実施も増え、実質的な「就職活動・採用活動」が長期化したといわれる。次年度からは面接の解禁日を4年生の6月とすることがほぼ決まったが、現場では混乱が続く。
学生の多くが利用する就活サイト「マイナビ」が、『マイナビ2017』に登録している大学生・大学院生を対象にウェブアンケートを実施したところ、この秋・冬のインターンシップに「参加したい」と回答した学生は9割を超えた。参加目的は「就職活動に有利」が増え、就職を意識した参加が一層強まる結果となっている(「2015年度マイナビ大学生インターンシップ調査」2015年11月)。
調査は前年に続き2回目。調査実施時(9月30日~10月15日)までにインターンシップに参加したことのある学生は、前年比5.9ポイント減の55.5%だった。今年は就活が後ろ倒しとなった影響で、16年卒採用の選考期間と17年卒の夏のインターン時期が重なった。夏のインターン自体を見送らざるをえない企業が多かったと考えられる。
一方、秋・冬以降実施のインターンシップの参加については、「参加したい」との回答が92%と、前年比で3.1ポイント増加。学生らが参加したい時期は「12月、1月、2月」がそれぞれ半数を超え、冬のインターンシップに注目が集まっている。
参加する目的について聞くと、「志望企業や志望業界で働くことを経験するため(44.8%)」が最も多く、前年トップだった「自分が何をやりたいのかを見つけるため(44.7%)」を僅差で上回った。前年と比べ、「特定の企業のことを良く知るため(43.1%:前年比7.5ポイント増)」、「就職活動に有利だと考えたため(21%:前年比4.6ポイント増)」の項目がハッキリと増加している。
さらに、これまでにインターンシップに参加したことがない学生にどのような条件であれば参加したいかを聞いたところ、前年と順位が大きく変わり、「本選考(採用)につながる」が前年比7.5ポイント増の47%と約半数になった。学生たちはより一層、就職を強く意識してインターンシップに取り組むようになっている。もはや就活はインターンから始まる、といってもよさそうだ。(編集担当:北条かや)
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