USBを置き換えられる規格はない?

2015年12月3日 11:47

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 USBは時間とともに進化し、登場から18年間でさまざまな仕様の違いを生み出している。USB Implementers Forumは、この仕様の問題をUSB 3.0と「Type-C」コネクタで解決したいと考えているという。USB Type-Cコネクタではコンパクトであり、裏表の区別なしに差し込める。また、従来のUSBコネクタはホスト側(Aコネクタ)とデバイス側(Bコネクタ)でそれぞれ異なるコネクタが使われていたが、USB Type-Cコネクタはホスト側とデバイス側で同一のコネクタを利用できるのが特徴だ(Ars TechnicaSlashdot)。

 しかし、Type-Cが複数規格のケーブルが絡まり合う「ケーブル地獄」から我々を救い出せるかは別の問題だ。USBと似た規格としてより高速でコンパクトなThunderboltなども登場しているが、FireWire(IEEE1394)の時と同様にコントローラのサポートやコストなどの問題を抱えている。

 ワイヤレス規格もUSBのライバルだが、規格が乱立しているだけでなく、転送効率でもUSBに劣る。18年もの長期間使われてきた分、USBを完全に代替するのはそう簡単にはいかなそうだ。Slashdotのタレコミ人のように、PS/2変換アダプターやシリアルバス変換のような製品がないというのも新しい規格の採用が進まない理由だろう。

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