関連記事
Apple、Mac App Storeからインストールした一部のアプリが一時的に起動できなくなった問題の原因を説明
Mac App Storeからインストールしたアプリの一部で、破損しているため再インストールが必要といったエラーメッセージが表示され、アプリが起動できないトラブルが先週発生していた。Mac App Storeが発行するセキュリティ証明書の期限切れが原因とされていたが、これについてAppleが開発者に謝罪し、詳細な原因を説明している(MacRumorsの記事、9to5Macの記事、The Vergeの記事)。
Appleでは、これまでMac App Storeで使用していたセキュリティ証明書の有効期限が近づいたことから、9月に新たなセキュリティ証明書を発行した。古い証明書のハッシュアルゴリズムがSHA-1だったのに対し、新しい証明書はSHA-2を使用している。
しかし、一部のユーザーではシステムを再起動してキャッシュをクリアしなければ、Mac App Storeの再認証が行われない状況になっていたという。キャッシュの問題については、今後のOS Xアップデートで対応すると述べている。
また、一部のアプリではレシート検証コードでSHA-2をサポートしない古いバージョンのOpenSSLを使用しているため、新しい証明書ではレシートの検証が行えなかったようだ。これについてAppleでは、SHA-2証明書をSHA-1証明書に置き換えることで対処したとのこと。
ほとんどの問題はこれまでに解決しているが、証明書について誤った仮定をしたレシート検証コードを使用している一部のアプリでは、検証に失敗する問題が続いているという。そのため、Appleではコードがレシート検証プログラミングガイド (日本語版PDF)に従っているかどうか確認し、問題が解決したことを確認するよう開発者に求めている。 スラドのコメントを読む | デベロッパーセクション | ソフトウェア | MacOSX | バグ | アップル | デベロッパー
関連ストーリー:
企業内で生き残るXcodeGhost感染アプリ、XcodeGhost自体も進化 2015年11月07日
Apple、XcodeGhost問題を受けて中国国内のサーバーでXcodeを提供する計画 2015年09月26日
XcodeGhostによるApp Store初の大規模感染、1,000本近いアプリに影響か 2015年09月22日
アップデートが無償化されたAppleの一部ソフトウェアで、体験版や海賊版から正規版にアップデートできてしまうバグが見つかる 2013年10月28日
MPlayerX、Mac App Storeでの配布中止を決断 2012年08月19日
Apple、Mac App Store アプリでサンドボックスの利用が必須に 2011年11月07日
Mac App Storeがユーザーを危険にさらす可能性 2011年05月22日
Opera Software、Mac App Storeのレーティングを皮肉る 2011年03月05日
Mac App Storeリリース 2011年01月09日
1月6日以降、Mac OS X用アプリのダウンロードは「Mac App Store」で? 2010年12月22日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク