米議会でテロリストのWebサイト強制停止や暗号化通信へのアクセス権を求める動き

2015年11月21日 16:32

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 米ジョー・バートン下院議員は、FCCとの公聴会の席上でISISなどテロリストのウェブサイトやSNSを停止させることを提案している。ISISはインターネットやソーシャルメディアを戦略的に活用しているが、現在の米国ではネットの中立性規則や表現の自由の問題もあり、こうしたテロリストのウェブサイト停止は行えない(Ars TechnicaWashington Postの記事1Washington Postの記事2BloombergSlashdot)。

 同氏は「彼らは雑草のように生えてくるため、ウェブサイトを検閲することが難しいことは理解している。だが、彼らは私たちに対して極めて不快、不適切な方法でインターネットを使用している」と批判した。オープンな社会であっても、明確な脅威が分かっているときには対応を行うべきであると主張している。

 一方、上院情報委員会は別のアイデアを模索している。それは、IT企業が行っているエンドツーエンドの暗号化について、法執行機関が解読可能になるようにさせることだ。18日にニューヨークで開催されたサイバーセキュリティ会議でも、当局がAppleとGoogleに対して、スマートフォンの暗号の解読手段を用意するよう要請していることが明らかになっている。

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