10月末にシナイ半島で旅客機が墜落した事件、ロシア当局がテロと断定

2015年11月20日 10:46

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 10月31日にシナイ半島でロシアのコガリムアビア航空9268便(エアバスA321)が墜落した(東京新聞)。これについて、11月17日になってようやくロシア当局は「墜落は爆発物によるテロと断定」した(朝日新聞)。

 シナイ半島南部の保養地シャルム・エル・シェイクからサンクトペテルブルクへ向かっていたチャーター便で、乗客のほとんどはロシア人だった。乗員乗客224人が犠牲になった事故の規模は、エジプト、ロシアとも史上最大となった。これについて、ISの一派(「イスラム国シナイ州」)が犯行声明を出し、双発の旅客機のような機体が上空で突然爆発する映像を公開したものの、エジプト、ロシア両当局はテロの可能性を長らく認めなかった(EL MUNDO)。墜落時の高度は約30000フィートで、ISがそこまで達するミサイルを持っているとは信じられなかったからだ。

 しかし、離陸前に爆弾を仕掛けておけば、爆発地点すら概ねコントロール出来て不思議はない。その後、現場や機体破片の調査が進み、また米国と英国からも証拠となる参考情報が寄せられていたが、機体の残骸から、ロシア国外で製造された爆発物、最大でTNT火薬1kg相当の痕跡が発見されたのが決定的だったようだ。

 ロシアがシリアでの空爆を開始したのは9月30日だが、ターゲットがISなのか反アサド勢力なのか疑惑があった。11月13日に起きたパリの同時多発テロを受け、ロシアは欧米との協調とIS掃討の姿勢を鮮明にしたようだ。

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