テロ組織がPS4を通信手段として利用している可能性

2015年11月20日 10:48

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 パリの同時多発テロで、犯人らがプレイステーション4を通信手段に用いていた疑いが出ているそうだ。ベルギー捜査当局のJan Jambon氏は「テロリスト集団のISISは傍受が難しいプレイステーション4を通信に用いていた」と発表。「このデバイスの対傍受性能はWhatsAppを上回る」と述べている(Forbes朝鮮日報)。

 ISは「キック(Kik)」「シュアスポット」「ウィッカー」「テレグラム」といった暗号化されたメッセンジャーを使用。メッセージの送信時には一定時間が経過するとメッセージが自動的に削除されるように設定し、情報機関の監視網を避けていたという。PSN経由のメッセージやボイスチャットがテロリストに利用される懸念については、過去にも指摘されていた。

 2013年にはNSA(米国家安全保障局)やCIAがビデオゲーム「World of Warcraft」内のテロリストの会議に潜入した際のドキュメントをリークしている。従来の携帯電話に比べ、IPベースのボイスチャットは傍受が難しいとされている。

 なお、当初これを報道していたForbesはパリの同時多発テロで通信にPS4が使われていたことについては誤報であることを認めたが、テロ組織などがPS4のチャットを使っている可能性はあるとのことで、実際に監視機関が監視を行おうとしている動きがあるという(WIRED)。

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