Windows 10初のメジャーアップデート、一般向けに提供開始

2015年11月14日 14:52

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記事提供元:スラド

Microsoftは12日(米国時間)、Windows 10初のメジャーアップデート(コードネーム: Threshold 2)を一般向けにリリースした(Windows Experience Blogの記事Windows Centralの記事The Vergeの記事WinBetaの記事)。

Windows 10の最新版はバージョン1511、ビルド10586で、「1511」は2015年11月を示すものとのこと。Insider Program参加者には5日にFastリング向け、9日にSlowリング向けに提供が開始されていたビルドとなる。

以前のストーリーでも紹介しているが、バージョン1511ではCortanaが日本でも利用可能になっており、Windows 7~8.1のプロダクトキーを使用したライセンス認証やSkypeを統合したメッセージングアプリの追加、ユーザーインターフェイスの改善、Microsoft Edgeなど標準アプリの機能改善などが行われている。Microsoft Edgeではタブのプレビュー機能が追加され、他のデバイスとの同期も可能になった。

企業向け機能としては、Azure ADに参加する場合の設定が容易になっており、デバイス管理(MDM)への登録オプションが追加されている。Microsoftでは同時に「Windows Update for Business」「Windows Store for Business」という2つの無料サービスも開始したとのこと。

また、Hyper-Vのバーチャルマシン内でHyper-V Containerを実行可能となる「Nested Virtualization」の初期のバージョンが搭載されているほか、Intelの第6世代Coreプロセッサー(Skylake)に搭載された「Speed Shift」機能が有効になっているそうだ。

Windows 10を実行している環境では、Windows Updateでバージョン1511へのアップグレードを実行可能だ。Windows 7/8.1では無償アップグレードを実行することで、バージョン1511がインストールされる。また、メディア作成ツールを使用すれば、インストールメディアの作成も可能だ。なお、Windows 10 Mobileも一部のデバイスを対象に、近く提供が開始されるとのことだ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | アップグレード | OS | マイクロソフト | Windows | IT

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