Microsoft、EU顧客のデータはドイツのデータセンターに置くと発表

2015年11月13日 11:52

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 米当局によるネット監視事件後、欧州では米国内データセンターの安全性をめぐる懸念が高まっている。そんな中、米Microsoftが欧州の顧客に対し、ドイツでクラウドデータを保管する選択肢を提供すると発表した(MicrosoftWSJSlashdot)。

 これにより、顧客がMicrosoftのAzureやOffice 365、Dynamics CRMなどのクラウド系ソフトウェアに入力したデータは、ドイツの通信最大手ドイツテレコムが保有する2つのデータセンターで保管することになるという。

 Microsoftは顧客またはドイツテレコムのデータセンター運営子会社ティー・システムズが認めた場合にのみこれらのデータを見ることができる。ティー・システムズが許可した場合でも、データ閲覧は同社の監視下に限られるという。Microsoftによると、ドイツのハイテク業界団体ビトコムが実施した調査で国内企業の83%がクラウド提供企業にドイツ内でデータセンターを運用することを求めると答えているとしている。

 スラドのコメントを読む | YROセクション | マイクロソフト | プライバシ

 関連ストーリー:
英国政府はアプリケーション開発者にバックドア実装を強制することはない 2015年11月04日
政府機関からユーザーのデータを保護する姿勢に関するEFFの年次リポート、WhatsAppが最低評価 2015年06月20日
米当局、ハッカーが盗んだ情報を「横取り」していた? 2015年02月09日
ロシア、個人データの国内保存を義務化へ 2014年07月07日
米国家安全保障局、プライバシーに敏感なインターネットユーザーを監視対象に 2014年07月05日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事