OS/2が「Blue Lion」として帰ってくる

2015年11月5日 17:27

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記事提供元:スラド

masakun 曰く、 Arca Noaeという米企業がIBM OS/2の新しいネイティブビルドをリリースするためにIBMと契約を交わしました(Registerプレスリリース)。

 Arca Noae曰く、「新OS/2ビルドであるBlue Lionはエミュレータやハイパーバイザを必要とせず実PCでベアメタルで動かせる」とのこと。今や28歳となるOS/2とそのアプリケーションは、今時のハードウェアを使っている場合仮想環境で実行するのが一般的ですが、「Blue Lion」は「仮想化の檻」から解放されて2016年第三四半期に世界に出荷される見込み。「その目標に向かって私たちは、人気の高い業界標準のハードウェア上で、かなりの量のテストを行う計画」だそうです。

 Windowsに敗れパーソナルコンピュータのデスクトップの主流となれなかったOS/2ですが、1990年代の終わりまで開発は続けられていました(OS/2 Warp Server for e-businessの発表)。

 先月開催されたWarpstock 2015(Warpstock 2015 ライブ配信)によりますと、IBMが2001年12月に出荷したWarp4.52コンビニエンスパッケージ2 with SMPがベースとなっているそうです。USB経由やネットワークインストールが可能となるため光学メディアは不要で、OS/2やeComStationの過去の資産を守れるとのこと。

 現行のeComStation 2.xは動作するハードウェアをかなり選ぶため、Blue Lionによって動作するPCの幅が広がるのであれば歓迎したい。

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