細い管に液体金属を流すと微弱な電気が発生することが発見される

2015年11月5日 17:28

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記事提供元:スラド

 東北大金属材料研究所の研究チームが、酢銀やガリウム合金などの液体金属流から電気エネルギーを取り出せることを発見した(河北新報プレスリリースNature Physics掲載論文)。

 金属の流れによって生まれる渦により電子が回転し、電力が生まれるという仕組みだそうだ。生まれる電力は流体速度に応じて変化するとのこと。実験では液体金属を直径0.4mmの管に流すことで、100ナノボルト程度の電圧を取り出すことに成功したという。微弱な電力で駆動するデバイスの電源や、流体速度の観測などの応用が期待できるという。

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