無線LANの電波が弱い場合に自動で3G/LTE網に切り替えるiOS 9の新機能、集団訴訟に

2015年10月27日 15:49

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 iOS 9では、無線LAN接続が利用できる環境でもその電波が不安定な場合は自動的に3G/LTE網を使ってデータ通信を行う「Wi-Fiアシスト」という機能が搭載されている。しかし、この機能のせいで余計な通信が発生したとして、従量制データプランを契約しているユーザーがAppleに対して訴訟を起こした(AppleInsiderGIZMODOiPhoneManiaSlashdot)。

 原告代表のWilliam Scott Phillips氏とSuzanne Schmidt Phillips氏によると「常識的で平均的な消費者は、iPhoneを音楽ストリーミングやビデオ、様々なアプリに使う。それらの全てが顕著にデータを消費し得るとし、想定以上のモバイルデータ通信が発生したことで、計500万ドル(約6億円)の損害が発生した」とのこと。ユーザーに対する過剰請求を軽視し、Appleは説明責任を怠ったという主張であるようだ。ただ、原告側もWi-Fiアシストによって発生した被害を説明できる根拠は出していない模様。

 Appleはこの訴訟によって、カリフォルニア州の不正競争法および過失による不実表示の状態の虚偽広告法違反の罪に問われているという。なお、この機能の開発に関わっていた人は、この機能の導入過程などに問題があったと指摘している(medium.com)。

 スラドのコメントを読む | モバイルセクション | 携帯電話 | アップル

 関連ストーリー:
iPhone 6s/6s PlusはA9チップのメーカーによってバッテリーの持ちが違う?Appleは否定 2015年10月10日
米通信大手 Verizon Wireless、すべての無制限データプランを廃止へ 2012年05月21日
米ベライゾンもデータ定額制プランを廃止、従量制課金へ 2011年07月07日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事