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運転中の携帯電話操作はボイスコマンドを使用しても危険なレベルまで注意力が低下するとの調査結果
ボイスコマンドによるハンズフリーシステムであっても、自動車を運転中に使用すると注意力の低下を招き、操作後にも15秒間~27秒間は注意力が危険なレベルまで低下した状態が続くとの調査結果をアメリカ自動車協会(AAA)が発表した(ニュースリリース、Mashableの記事、9to5Macの記事、MacRumorsの記事)。
この調査はAAAが2013年から実施している自動車内での運転以外の要素によるドライバーの注意力低下に関するもので、今回発表されたのはフェーズIIIおよびフェーズIIIAの調査結果だ。フェーズIIIは自動車に組み込まれたボイスコマンド、フェーズIIIAは携帯電話に搭載されたSiri、Google Now、Cortanaの3種が対象。それぞれ音声通話の発信や音楽トラックの選択、テキストメッセージの送信による注意力低下を測定している。
調査では注意力の低下レベルを、運転中に 1)ラジオやオーディオブックを聴く 2)電話で話す 3)音声入力によるテキストメッセージをエラーのない完全なシステムで送信 4)ソーシャルメディアを更新 5)計算問題や記憶力問題が出されるOSPANタスクを実行、という5つのカテゴリーに区分。カテゴリー2以上を危険性のある注意力低下レベルとしている。
結果としては、最も優秀だったChevy EquinoxとBuick Lacrosseでも2.4となり、最も注意力を低下させたMazda 6では4.6に達する。携帯電話のボイスアシスタンスシステムでは、最も優秀だったGoogle Nowでも3.0であり、Siriは3.4、Cortanaは3.8という結果になっている。なお、テキストメッセージ送信では注意力がさらに低下し、Google Nowが3.3、Siriが3.7、Cortanaが4.1だったとのことだ。 スラドのコメントを読む | モバイルセクション | モバイル | テクノロジー | 携帯電話 | 交通
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