NICT、「攻殻機動隊」をモチーフにしたサイバー模擬攻防戦を可視化するエンジンを開発

2015年10月21日 22:44

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AMATERAS零の全体図。中央オレンジ色の球体がCTFの問題サーバを、周囲の青いリングがCTFのプレイヤーを表している。(NICTの発表資料より)

AMATERAS零の全体図。中央オレンジ色の球体がCTFの問題サーバを、周囲の青いリングがCTFのプレイヤーを表している。(NICTの発表資料より)[写真拡大]

  • プレイヤーリングは、各CTFプレイヤーの得点や正答状況を表す。図の例では、プレイヤー28が1問(リング内周右上で明転している「forensics01」の問題)を正答して101点を獲得しており、さらに、そのプレイヤーが別の問題を回答しようとしていることが黄色のオブジェクト(リング内周左下)で示されている。(NICTの発表資料より)
  • 問題サーバの表面には問題リングが配置されており、プレイヤーから送られてくる回答の正否をリアルタイムに視覚化する。図の例では、「web03」の問題に回答が送られてきており、正否を判定中となっている。(NICTの発表資料より)

 情報通信研究機構(NICT)のサイバーセキュリティ研究室は19日、女性限定のサイバー模擬攻防戦(CTF)大会「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT × SECCON CTF for GIRLS」(攻殻CTF)の攻防戦をリアルタイムに視覚化するための専用可視化エンジン「AMATERAS零(アマテラス・ゼロ)」を開発したと発表した。

 NICTは、SF作品「攻殻機動隊」で描かれているテクノロジーや世界観を現実化するために始動した「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」と共同で攻殻CTFを開催することとなり、今回の「AMATERAS零」を開発した。

 「AMATERAS零」では、問題サーバやCTFのプレイヤーの状況が可視化される。プレイヤーの状況としては、得点や正答(得点)状況が、問題サーバの状況としてはプレイヤーから送られてくる回答の正否などが示される。

 「AMATERAS零」は、11月7日(土)に神戸サンボーホールで開催される攻殻CTFに導入され、CTFの攻防戦をリアルタイムに視覚化する予定となっている。

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