シグマ、開放F値1.4を実現したフルサイズ用超広角レンズ「20mm F1.4 DG HSM」を発売

2015年10月16日 23:40

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「SIGMA 20mm F1.4 DG HSM」外観(写真:シグマ発表資料より)

「SIGMA 20mm F1.4 DG HSM」外観(写真:シグマ発表資料より)[写真拡大]

 シグマは16日、開放F値1.4を実現したフルサイズ用超広角レンズ「SIGMA 20mm F1.4 DG HSM」を発表した。開放F値1.4は、35mm判フルサイズをカバーするデジタルカメラ用交換レンズとして世界初(同社調べ)という。価格は15万円(税抜き)。発売日は11月20日。対応マウントは、シグマ用、ニコン用、キヤノン用が用意される。

 新レンズは、ハイレベルな芸術表現に向けた同社の「Art」プロダクトラインに属する。焦点距離20mmの超広角で開放F値1.4を実現するために外径約59mmの大型両面非球面レンズを採用。これにより、20mmという超広角でありながら開放F値1.4という大口径ならではの明るさと大きなボケを実感できるという。超広角レンズ特有のパースペクティブを生かしながら大口径の浅い被写界深度によって背景をボカした表現を可能にしている。

 また、超広角レンズとしては、わい曲収差も目立たないため、建築写真や風景写真、星景写真といった撮影に最適となっている。超広角のパンフォーカス撮影だけでなく、開放付近では背景をボカした絵作りも可能なことから主題を明確にしたスナップ撮影にも威力を発揮するという。

 新しいレンズラインでは、レンズキャップ、AF/MF切り替えスイッチも一新されるなど、使用感にもこだわってつくられている。内部のパーツは金属や、金属部品と親和性の高い新複合材TSC(Thermally Stable Composite)などが用いられ精度の高い製品になっている。また、別売りのSIGMA USB DOCKを使用することで、レンズファームウェアのアップデートや、合焦位置の調整を行うことができる。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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