DARPA、目的達成後に自動的にドロンと消えるドローンを開発中

2015年10月16日 23:44

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 DARPA(国防高等研究計画局)は、2年ほど前から高度な軍事兵器が外部の手に渡るのを防ぐため、自滅機能を持ったエレクトロニクスの開発を推進してきたそうだ(DARPAgizmagPOPULAR SCIENCESlashdot)。

 現在、開発を目指しているのは重要物資の提供を前線に行い、それが終了したら蒸発したように消え失せるドローン。パートナー企業によって進められているプロジェクト名は「ICARUS(Inbound, Controlled, Air-Releasable, Unrecoverable Systems )」だという。一度だけ離陸に成功するギリシャ神話のイカロスにちなんで名付けられた。

 すでに超微粒子に分解される基板など、一部の技術は開発に成功している。ICARUSの最終目標は、ドローンが前線に機材を運び終わったら、配達開始から4時間以内もしくは到着確認後の30分以内に消滅すること。直線距離で90マイル(約145km)の航続距離をもち、気球から降下させることができるよう合計翼幅は10フィート(約3m)未満にするというものだ。実現すれば配達後にドローンの回収を行う必要がなくなり、帰還時の荷物を減らすこともできるとしている。

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