Nike COO曰く、家庭の3Dプリンターでシューズを出力できるようになるのは遠い将来の話ではない

2015年10月10日 22:26

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記事提供元:スラド

GeekWire SummitでNike COOのEric Sprunk氏が、Nikeのシューズを家庭の3Dプリンターで出力できるようになるのは遠い将来のことではないという考えを示したそうだ(GeekWireの記事Consumeristの記事動画)。

アッパー部分がニット素材になっている「Flyknit」のイノベーションについて聞かれたSprunk氏は、これまでのNike製品のイノベーションが主に外見や履き心地や機能といった製品の設計に関するものであったと述べ、Flyknitでは製造過程でのイノベーションが行われていることを説明。Flyknitでは編み機にコンピューターファイルを送り、直接編み上げる。これにより、素材の切れ端などのゴミが出なくなり、デザイン変更や個人の足に合わせたカスタマイズも容易になるという。

ファイルを消費者に直接提供する予定について聞かれたSprunk氏は、知的財産の面では引き続きファイルの所有者はNikeになるとしつつ、ファイルを使用して家庭の3Dプリンターで出力したり、Nikeの店舗で出力したりできるようになるのはそう遠い先の話ではないと述べている。

GeekWireではNike.comでシューズをカスタマイズして購入し、ダウンロードしたファイルを必要な材料とともに家庭の3Dプリンターにセットすれば数時間後に注文通りのシューズが完成するというシナリオを想像している。皆さんはどう思われるだろうか。 スラドのコメントを読む | idleセクション | テクノロジー | プリンター | idle | スポーツ

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