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CATV各社、共同で4K専門チャンネルを開設
ハイビジョンより画質が鮮明な4Kに対応した番組の放送や動画配信が相次ぐなか、全国のケーブルテレビ局が加盟する日本ケーブルテレビ連盟(JCTA)は24日、国内のケーブルテレビ(CATV)会社が協力し、4K専門チャンネル「ケーブル4K」を開設させるとの発表を行った。各地の会社が地域の特色を生かした番組を制作・供給し、12月1日より放送を開始する。4K放送の普及を後押ししたい考えだ。
日本ケーブルテレビ連盟が番組製作・供給会社を募集していて、すでに110社以上のケーブルテレビ会社が参加を表明しているとのこと。そのうち開始当初には、39社が参加する。39社の中には、住友商事<8053>とKDDI<9433>が出資する業界最大手のジュピターテレコム(J:COM)などの名前が挙がっている。日本ケーブルテレビ連盟は今後、参加会社を約370社に順次広げていきたい考えだ。各社が制作した様々な4K番組を、全国で視聴できるようにする。
各地のケーブルテレビ会社が史跡や芸能文化など、地域の特色を活かした4K対応番組を製作し供給する。さらに日本ケーブルテレビ連盟も、地域のケーブルテレビ会社と共同で制作している「けーぶるにっぽん」シリーズも配信。そのほか、スポーツ、音楽、グルメなどの独自のコンテンツも用意する。ケーブルテレビを視聴する全国2600万世帯の約半数が対象となる。ケーブルテレビ加入者は、ケーブル4K対応チューナーを4K映像対応テレビに接続することで視聴可能となる。
番組配信に必要なコストは、業界内で分担し抑制をはかる。東京急行電鉄<9005>やジュピターテレコムが出資するケーブルテレビ向け映像配信会社の日本デジタル配信が番組編成業務を請け負う。4K映像の配信基盤として、日本デジタル配信と同業のジャパンケーブルキャスト<9415>を利用することで、各ケーブルテレビ会社は番組制作に専念できるという。
総務省によれば、4Kは有料の衛星放送番組やインターネットの動画配信で実用化されており、2016年にはNHKなどがBSの試験放送を開始する予定だ。(編集担当:滝川幸平)
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