VW及びAudiが米国の排ガス規制を不正にクリア

2015年9月21日 19:11

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 米環境保護局(EPA)は18日、VolkswagenおよびAudiのディーゼル車が排ガス試験をごまかすためのソフトウェアを使用していたとして、フォルクスワーゲングループ各社に違反行為の通告を行った(CNNMoneyの記事NHKニュースの記事産経ニュースの記事)。

このソフトウェアは試験状態にあることを感知すると、排気ガス中の有害物質の量をコントロールして基準値に収まるように見せかけるという。実際の走行では窒素酸化物が最大で基準の40倍になるらしい。車種はVW Jetta、Beetle、Golf(以上2009~2015)、Passat(2014~2015)、Audi A3(2009~2015)、計約50万台に及び、EPAはリコールを指示している。また報道によれば、制裁金は最大180億ドルになる可能性があるようだ。

 Volkswagen AGでは、この件を深刻に受け止めており、対策を進めるといったCEOの声明を発表しているが、具体的な対応やリコールの実施については言及していない。EPAでは排気システムの修正をVolkswagenの義務であるとする一方、所有者に対しては対象車の使用および売却は合法であると説明している。制裁金については、対象車両約482,000台に対して1台当たり37,500ドルを全台数分支払う場合の金額が約180億ドルになるとのこと。

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