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エアインディア、超過体重の客室乗務員を地上勤務に
maia 曰く、 エアインディアはインドの航空関連規制当局である民間航空局(DGCA)の体重ガイドラインに従い、猶予期間内に減量できなかった超過体重の客室乗務員約125名を地上勤務または自主退職にするとみられている(Press Trust of Indiaの記事、DWの記事、レスポンスの記事)。
体重ガイドラインはBMIが基準で、男性は18-25が標準体重、25-29.9が超過体重、30以上が肥満。女性は18-22が標準体重、22-27が超過体重、27以上が肥満となっている。定期検診で超過体重と診断された乗務員には3ヶ月以内の減量期間が与えられる。超過体重の乗務員は最大19か月間の乗務を認められるが、既に18か月が経過しているとのこと。
DGCAが体重の規制を発布したのは昨年5月。エアインディアでは約3,500人の客室乗務員のうち約600人が超過体重と診断され、6か月以内の減量を求められていた。しかし、エアインディアは今年6月に深刻な乗務員不足に陥り、地上勤務していた超過体重の職員を3か月を期限として乗務させていたという。9月末までに新しい乗務員の教育が終わることから、超過体重の乗務員には地上職員としての勤務継続または自主退職を求めることになったとのこと(Mumbai Mirrorの記事、The Telegraph Indiaの記事)。
一方、All India Cabin Crew Associationでは、規制当局が客室乗務員の医療的なガイドラインを出すことについて、法的な裏付けがなく違法だと主張している。また、対象となる客室乗務員の大半は女性であり、能力や経験を無視して一律にBMIで乗務を制限するのは、美的基準を適用しようとしているのではないかと疑う声も出ている。医学界からはBMIと健康やスピードを誤って結び付けているとの意見も出ているとのことだ。
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