URLに含まれるとGoogle Chromeがクラッシュする文字列

2015年9月20日 18:01

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記事提供元:スラド

Google Chromeで特定の文字列を含むURLを指定するとクラッシュすることが判明した(Andris Atteka's blogの記事VentureBeatの記事The Registerの記事chromium - Issue 533361)。

発見者のAndris Atteka氏が例示しているのは「http://biome3d.com/%%30%30」というURLで、これをChromeのOmnibox(アドレス/検索ボックス)に入力してEnterキーを押すとChromeがクラッシュする。また、このURLが指定されたリンクをポイントすると、表示中のタブのみがクラッシュする。

ポイントはスラッシュ以下の「%%30%30」で、null文字を示す「%00」に変換される。いくつか試してみたところ、「%%300」「%0%30」でも同様の結果となる一方、「%00」そのものではクラッシュしなかった。Ominiboxに入力する場合はドメインとして解釈できる文字列とスラッシュに続いて記述する必要があるが、リンクに指定する場合には「%%300」だけでもクラッシュした。

原因としては、「%00」となった部分が再度処理されてnull文字に変換されてしまうため、URLの有効性チェックに失敗してクラッシュが発生しているようだ。この問題はセキュリティー上のバグではないとみなされ、報奨金の対象にはならなかったとのこと。

なお、VentureBeatでは検証の結果、Chrome for WindowsおよびChrome for Macの両方で再現したが、Chrome for Androidでは再現しなかったとしている。また、The Registerによれば、ChromebookやChromium 45ベースのOpera 32でも再現するとのことだ。ただし、手元のAndroid端末で試したところ、Omniboxへの入力は問題なかったが、リンクをタップするとタブがクラッシュした。 スラドのコメントを読む | ITセクション | Chrome | バグ | IT

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