関連記事
8月の円安関連倒産は5件にとどまる―東京商工リサーチ

円安関連倒産月次推移(東京商工リサーチの資料より)[写真拡大]
東京商工リサーチが1日発表した、8月の「円安」関連倒産の速報値によると、「円安」関連倒産は、前年同月が22件だったのに対し5件にとどまった。
2015年の円相場は、6月2日に東京外国為替市場で12年半ぶりに一時、1ドル・125円台をつけるなど円安が進行した。その後は一服をみせていたが、中国経済の減速懸念などから、8月24日のニューヨーク外国為替市場の円相場は一時、1ドル・116円台まで円高に急騰した。
円安による輸入原材料などのコスト増については、ニューヨーク原油先物市場で原油価格が約6年半ぶりに1バレル40ドルを割り込んだほか、鋼材価格の下落に歯止めがかからないなど、円安がコスト増に直結していない面も見られる。
また、2015年1-8月の「円安」関連倒産は前年同期比41.7%減の109件(速報値)だった。産業別では、運輸業が同83.5%減と減少が目立ったのに対して、卸売業は同50.0%増と増加が目立った。
東京商工リサーチは、今後も輸入原材料、商品などを扱う企業の動向が注目されるとしている。
スポンサードリンク
