家庭用自立型発電のもうひとつの回答「エコウィル」に新型登場、大幅な工期短縮が目玉

2015年9月1日 10:05

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記事提供元:エコノミックニュース

庭用ガスエンジン・コージェネレーションユニット「MCHP1.0K3」の設置例。停電時でも自立運転して発電給湯できる「エコウィルプラスのMCHP1.0R1」もラインアップする

庭用ガスエンジン・コージェネレーションユニット「MCHP1.0K3」の設置例。停電時でも自立運転して発電給湯できる「エコウィルプラスのMCHP1.0R1」もラインアップする[写真拡大]

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 ホンダは、ガスエンジンと発電技術「正弦波インバーター」を組み合わせた小型発電システムによる家庭用小型コージェネレーションユニットを2003年より販売してきた。2011年には、世界で初めて実用化した本格的なアトキンソンサイクルエンジン(いわゆる複リンク式高膨張比エンジン)「EXlink(エクスリンク)」を搭載。EXlinkと独自の発電技術により、発電効率26.3%を実現するとともに、一次エネルギーの利用率92.0%を達成した。

 さらに2012年に、東日本大震災後の防災意識の高まりを反映し、停電時でも起動を可能にした自立運転機能付き発電ユニットを発売してきた。現在までに、これらの発電ユニットと排熱を利用する給湯暖房ユニットで構成されるホンダ独自のシステムは、「エコウィル」のブランドで各ガス事業者などから販売され、本年7月末現在で累計13万戸超に設置されている。

 このガスエンジン「EXlink」で発電し、稼働時に生じるエンジンの排熱を利用して給湯や暖房を行なう家庭向け熱電併給システム「エコウィル(ECOWILL)」と停電時でも発電可能な自立運転機能付き「エコウィルプラス(ECOWILL PLUS)」のコアユニットとして好評の家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットを改良して発売する。エコウィル用は2015年9月より、エコウィルプラス用は2016年1月から各ガス事業者などへの販売をスタートさせるという。

 この第四世代ともいえる新型の家庭用ガスエンジン・コージェネレーションユニット「MCHP1.0K3」と自立運転機能付きユニット「MCHP1.0R1」は、負荷追従発電制御機構を新たに採用。家庭の消費電力に合わせて、発電電力を0.7~1kWの間で可変制御することで余剰電力を減らすことで、自家発電時間を増やすことが可能となったことで、電力会社から購入する電力量が削減できる。給湯暖房ユニットと組み合わせて家庭で負担する光熱費は、電気をすべて電力会社から購入した場合に比べて年間約5万7000円節約できるとしている。

 さらに、新型は家庭用ガスコージェネレーション機器では日本初となる多数台連系認証(一般社団法人・日本電機工業会の規格。電圧低下や周波数低下時における運転継続要件を満たす認証)を取得。これにより、太陽光発電など、ほかの小型分散型発電機器との組み合わせによる約1ヵ月間の連系確認試験(電力会社などの電気事業者が要求している、住宅用太陽光発電システムなど複数台・連系時の単独運転検出機能の確認試験)が不要となり、迅速な設置が可能となったという。

 ホンダは、今後とも汎用機事業本部が展開するホームパワージェネレーション事業を通して、エネルギーを家庭で創る「家産・家消」による低炭素社会の実現に貢献していくとしている。

 家庭用の「創エネ」において全国電力各社は、深夜電力利用の「エコキュート」と「太陽光発電」を組み合わせた「オール電化」を推進してきた。しかし、東日本大震災後の原発停止で、停止できない原発の余剰電力である「深夜電力という概念」そのものが崩壊。結果として「分散型エネルギー使用」や自立型発電「家産・家消」においてホンダの家庭用ガスエンジン・コージェネレーションシステムやガスによる家庭用燃料電池「エネファーム」に注目が集まっている。(編集担当:吉田恒)

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