ドコモ、手元を見ずに文字入力が可能なiOS向けスマホアプリを発表

2015年8月25日 20:10

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「Move&Flick」の文字入力画面のイメージ(写真:ドコモ発表資料より)

「Move&Flick」の文字入力画面のイメージ(写真:ドコモ発表資料より)[写真拡大]

 NTTドコモは25日、手元を見ずに文字入力操作が可能なiOSスマートフォン向けの新しい文字入力アプリ「Move&Flick(ムーブアンドフリック)」を無料で提供すると発表した。対応機種(推奨環境)は、iOS8.1以降のスマートフォン。

 これまでスマートフォンで文字入力をするには、あらかじめ画面に配置されたひらがな、アルファベット、数字などの「文字入力キー」の位置を正確に把握し、タッチする必要があった。今回、提供される新入力方式のアプリは、スマートフォン画面の下段中央部分に「文字入力エリア」が大きく表示され、文字入力エリア内であればどこからでも文字入力ができる。文字入力エリア内の指でタッチした場所に、文字入力キーが表示され、その後続けて指を8方向のいずれかに2回スライドさせることで、ひらがな入力ができるため、手元を見ずにメールや検索の文字入力を行うことができる。

 同アプリは、NTTサービスエボリューション研究所が、新たなユーザーインターフェースの創造や利便性の向上に取り組んできた知見を生かし、障がい者雇用を促進しているNTTグループの特例子会社であるNTTクラルティの社員など視覚障がい者の意見を反映して開発され、同社がサービス化したものである。

 従来の文字入力方式ではキーの位置を正確に把握することが難しい視覚障がい者にとっては、同アプリを利用することで、特に便利にスマートフォンが利用できるようになる。なお、同アプリは、同社のサービス利用者以外も利用できる。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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